【BUYSS labo 01 / Episode 043】
臍ポートの回を読んでいただいた方から
『閉じ方の部分がイメージしにくいなぁ』って話をいただいたので
動画解説を作ってみました。
いかに『陰』を作るか
臍窩が浅い印象となってしまう理由の一つは
臍の輪郭がシャープではなく
『ヨコに広がった』状態となり
臍窩の『底』が見えてしまう事にあります。
臍の輪郭が緩やかとなることで
臍窩自体もヨコに広がり浅い印象なのがわかります
臍窩をなるべく縦のスリット状にして
輪郭の『角』ができるように寄せてみると
深い臍窩の印象になるのがわかります。
目指すは 縦スリット ですね!
でも
実際はそれが結構難しいのよ。。。
単純に 筋膜に臍窩の創底を固定するだけだと・・・
こんな感じで
すり鉢状の臍窩になって
『角』が効いていない臍になります。
・・・創縁が挫滅されていて
固定性が落ちていると・・・
いずれ固定が外れて
広がった浅い臍窩に なってしまいます。
では
どうすれば
縦スリット で 陰のある 臍窩を作れるでしょうか?
臍の端を摘まんで見るとどうなるでしょうか?
端を一カ所摘まむだけで
かなり輪郭の『角』が強調されるのがわかると思います
ですから
以前、お話したように
アンカリングとともに
切開した両端の『真皮縫合をガッツリかける』
ということが重要です。
以前、↓↓のようなお話をしましたが
これは
瘢痕をキレイにするための推奨度を色で分けたものです
- 筋膜上をわずかに剥離(アンカリングしやすくするため)
- 筋膜を強固に閉鎖(0−PDSなど通常使うもので)
- 創の頭側端を 4−0PDSで真皮縫合
- ①臍窩底部頭側のアンカリング(4−0PDSで 筋膜⇒真皮⇒真皮 と拾い untie として把持)
- ②臍窩底部尾側のアンカリング(4−0PDSで 筋膜⇒真皮⇒真皮 と拾い untie として把持)
- 創の尾側端を 4−0PDSで真皮縫合
- ①の糸を結紮
- ②の糸を結紮
- 臍窩の創縁のうち見える部分にズレがあれば 4−0ナイロンなどで縫合を追加
- ボルスター固定
このうち
赤字のものは絶対にやるべき事
青字のものはやることを強く推奨するもの
黒字のものは推奨するものです
ですが
キレイな縦スリットを作るためには
実は真皮縫合(3と6)が重要な役割を果たします
結局、全部ぢゃないですか!
まぁそうなるね (^^ゞ
あくまでも
ケロイドを抑制する という視点と
美しい臍を演出する という視点の違いという事です
どうでしょう?
臍に興味が湧いてきましたかね?
下の二つを見た上で、今回の解説動画を視聴してみて下さい。
きっと
こだわりの臍作りがやりたくなるハズですよ〜
解説動画
そういえば
臍の切開法も教えるって言ってましたよね?
そうだね。。。
では次回は皮切の際に挫滅しない方法をお話しよう。。。
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