【BUYSS labo 01 / Episode 024】
前回は OSCE の糸結びでしたが
実際の臨床では、もっと厳しい精度と正確性が求められます
ヘボい糸結びをすると
いつも所長に『荷造りすんな!ボケッ!』って怒られるんですよ〜(^^ゞ
ボケッ!とは言ってませんが・・・😁
血管の結紮などにも対応出来るハンドリングの基礎を学んで行きましょう!
糸の送り方(締め方)で注意すること
荷造り結びとは?
OSCE の糸結びでは
とりあえず3回結んであれば良い
ということになっていましたが
そのときの動画では
結びの際の糸の送り方をあえて ↓↓↓こんな感じでやってました。
このように
手の中に糸を握り かつ 示指と母指で糸を挟んでいる状態のまま
結び目を締める方法を
所長は
荷造り結び
と呼んでいます。
コレの何が問題かを解説しましょう!
そもそも糸結びの目的は何か?
糸結びはどんなシチュエーションでするものでしょうか?
今までは縫合のハンドリングばかりをやっていましたし
前回は OSCE の縫合をやっていたので
糸結び=『縫合』 と思うかもしれませんが
本来は
血管の結紮 です。
確実に結紮することは当然のことですが
この時、最も優先させなくてはいけないのは
結紮する際に
引っこ抜く力 をかけないことです
つまり
糸結びを学ぶには
繊細な血管に『引っこ抜く力をかけずに結ぶ』方法を意識しておく必要があります。
糸結びは『誰が』するもの?
止血などの際の糸結びって、実際にするのは誰ですか?
術者・・・
ではないんですよ〜❗❗
術中、糸結びをするのは
ほぼ 第一助手 の仕事です。
術者が 器械で把持した血管や出血点を 『ここで結べ』と指示し
第一助手が結ぶ というシチュエーションがほとんどです。
ですから
糸結びを 第一助手が行う際には
- 術者が結紮点をしっかり目視できるようにする
- 術者の操作を邪魔しない
といったことが必要で、
これらの実現のために
- 術者側の視野に死角を作らない
- できるだけ自分側の狭い領域で糸結びの操作を行う
ようにしなくてはいけません。
糸結びに必要な条件を満たすために必要なこと
荷造り結びが何故ダメなのか?
荷造り結びをすると どうなるか・・・
この図を見てもらうと明らかです。
もしこれが血管の結紮シチュエーションだとすると
結び目が締まっていくにつれて
引き抜く力が結紮点にかかるようになってきます。
そして、締まった瞬間に結紮部分が引っこ抜ける事になります。
大惨事です!
結び目に『引っこ抜く力』をかけないために
では、こういった『引っこ抜く力』がかからないようにするには
どうすれば良いのでしょうか?
BUYSS labo 01 で登場する キーワード です❗❗
ゼロベクトル理論ですね!
ゼロベクトル理論ってなに??って人はコチラを参照に・・・
実は、ゼロベクトル理論がもっとも反映されるのは
糸結び
なのです。
このことを踏まえて
糸の送り方について動画で解説します!
解説動画
超重要バンザイポイント
- 結び目のゼロベクトルを維持しながら糸を送る方法は?
- 示指で滑車を作る?
- 右手で糸を送るポイント
これらについて動画で詳しく説明しています。
とても重要な基礎なので、是非、じっくり見て練習して下さい。
練習しつつ
動画の中で出された宿題の答えを考えてみて下さい❗❗
・・・
所長のように上手く結び目を送れません・・・
次回、宿題の答えを解説します。
それを見ると、ちゃんとカッコ良く糸送りができるようになるので
それまでに『荷造り結び』を卒業しておいて下さいネ〜😊
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