【BUYSS labo 01 / Episode 033】
今まで糸結びの基本的な事を学びましたが
今回は、実践する上での『作法』についてです。
所長がよく言っている
美しい所作 ってヤツへの第一歩ですね・・・
糸結びで守るべき『作法』
以前にもお話しましたが
糸結びは『術者』が指示し、『第一助手』が行う
というパターンが大半です。
助手が糸結びをする際には
以下の3つの点に注意しなくてはいけません
これが意識されていない糸結びを目の前でされると
術者からの信頼は一気に低下することでしょう・・・
- 結紮点を術者に見せ続ける(視野を妨げない)
- 術者に自分の所作を見せる(確認させる)
- 結紮点を自分で目視し続ける
これらを実践するためにはどうすれば良いでしょうか?
結紮点をお互いに目視し続けるためには
糸と手は 絶えず自分側になくてはいけません
手で遮らないようにするためには
手前で順目の結び目を作り
示指の滑車で送り込んで行く
ということが必要になります
↑↑↑詳しくはコチラの記事と動画で復習しておいて下さい。
荷造り結びをしてはいけないのです。
そして
術者の視野を確保し
自分の手の死角にならないよう
絶えず手前の狭い範囲で糸の操作をして
示指で送っていくようにしましょう
糸を『通す』ところからが糸結び
糸結びの練習をするときに
気を付けて『イメージ 』していることは何ですか?
流れるような動きとスピードです!
確かにそういう事も重要だけど
第一結紮の『目』を作る時にあることを意識しておく必要があります。
血管などの索状物を結紮する際は
どうにかして糸を『向こう側』に通さなくてはいけません。
たいていは
写真のようにモスキートなどで糸を把持し
その状態で糸を向こう側へ渡し込みます。
結果として
多くの場合では
この状態が糸結びのスタートです
実際には、片手で器械を持った状態がスタートです。
この状態で第一結紮を開始するイメージを付けておきましょう。
解説動画では
右手で器械を持っているパターンと
左手で器械を持っているパターンの
2種類の『例』を解説しています。
・・・あくまでも1例ですが。
それぞれのパターンで
- 結紮点を術者に見せ続ける(視野を妨げない)
- 術者に自分の所作を見せる(確認させる)
- 結紮点を自分で目視し続ける
が実践されていることを確認してみてください。
・・・糸の受け渡しをオーバーにやっているので若干見えなくなる事があるのはご愛敬。。。
解説動画
この動画を見たあとで
OSCE の解説をしていた動画を見てもらうと
あえて ダメなやり方 をやっていたというのがよくわかると思います。
美しい所作 を目指して練習してくださいね!
YouTube にあげているコチラもご参考に
(ブログ動画からの再編集ですけど再生リストからシリーズ通して見る事が出来ます)
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