臍ポート 閉創時の『ボルスター固定』のやり方

他科の先生 是非!

【BUYSS labo 01 / Episode 042】

たぴぞう
たぴぞう

また 年度末とかで
色々忙しくて更新できなかった〜って言うんでしょ?

所長
所長

そ、そぅです (^^ゞ

たぴぞう
たぴぞう

まだ 臍シリーズ1回しかやってませんよ!

動画解説するって言ってませんでしたっけ??

所長
所長

はいはい・・・・

ではまず ボルスター固定 の話からしましょう❗

目指すは縦ベソ

前回、臍の見た目は『陰』が重要という話をしましたが

縦長で彫りの深い臍の方が見た目が美しいものです。

せっかくなので
縦ベソを作るように心がけましょう。

目指すはこういう形状

結果として縦ベソを作る工夫をする事で
切開創の固定性が増して 醜状瘢痕の予防にもなります。

臍窩の深さを再現するには

ボルスター固定 という方法が有用ですが

チョットした『配慮』をしておかないと

ヨコに広がった臍窩になりやすく

せっかく作ったのに『陰ができにくくて浅い印象の臍窩』になってしまいます。

では、実際にボルスター固定の方法を見ていきましょう。

ボルスター固定の方法

固定の準備

【使うもの】
ソフラチュール 10×10 cm 1枚
2−0ナイロン

角針

まず
ソフラチュールを
1/4(小) と 3/4(大) の 2つに分割します。

この2つで
臍に詰める詰め物糸を留め置く枕 を作ります

こんな感じでソフラチュールを分割

大きい方は縦長に4つ折りにしたのち
クルクルと巻いて枕にします

小さい方は縦方向に3回折って8つ折りにしたら
それをもう1回折って 16折りの状態にしておきます。

最終的に 小さい方は こんな感じで臍窩に埋めるイメージです

所長
所長

ここで 1つ

重要なポイント!

詰め物は、臍窩をヨコに押し広げてしまわない ように

『薄く、縦長に』するようにしましょう❗

ソフラチュールに糸をかける

詰め物 と 枕 が準備できたら

2−0 ナイロンと角針を用意して

まず
詰め物の最後に折った袋状の部分に糸をかけます

その後、
臍窩の一番低い所(皮膚を筋膜に固定した部分のすぐ尾側あたり)から
臍窩の周堤を超えた尾側の皮膚に 針糸を通します。


刺出したらそのまま枕にも糸を通します。

反対側も同じように 糸をかけます

最後に

詰め物を鑷子で臍窩に誘導し
押し込みつつ
枕の上で 糸結びをして 完成です。

この時

枕を強く締め込みすぎると・・・

枕の下に褥瘡ができてしまいます

枕に適度な弾力が残るぐらいの締め具合にしましょう。

適切にボルスター固定ができると
臍窩の尾側の周堤が強調された感じになるのがわかります。

所長
所長

ボルスター固定の目的は

あくまでも

詰め物を臍窩の奥に固定しておく ってことなので

ギューギューに締め込む必要はありませんよ

解説動画

所長
所長

それでは 動画で見てみましょう!

たぴぞう
たぴぞう

この ひと手間かける感じが

形成外科っぽいですよね・・・

所長
所長

薄い詰め物で 縦長の臍窩を作るようにすると

今までよりも『かっこいい』臍になると思いますよ〜

お試しあれ!

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