手術が上手くなるために必要な【持針器の持ち方】

器械の持ち方

【BUYSS labo 01 / episode 003】

こんにちは
所長です😁

前回は、左手での鑷子の持ち方について解説しましたが
縫合において主役となる器械は

「持針器」ですよね

所長
所長

今回は

繊細な縫合のための【持針器の持ち方】について

解説していきます。

まず 持ってみよう

とりあえず
理想的な持ち方を知る前に
現在の自分の持ち方を見つめ直してみましょう。

持針器がなかったとしたら

所長
所長

普通のハサミで良いので、まず持ってみましょう!


へガール型持針器を持つ要領で
持ってみて下さい

******

実際に持ってみた状態をよく観察してみて下さい。

ハサミの側面に
示指の側面がふれていませんか?

リングの中に
母指が深く入り込んでいませんか?

もしこうなっていたら・・・

なるべく早く持ち方を矯正することをオススメします

正しく縫合器械を持つための「手の形」

繊細に縫合をするためには
持針器を滑らかに動かす必要があります。

つまり
理想的な持針器の持ち方 = 繊細な動きが可能な持ち方

とも言えます。

このことを実現するためには
手に「無駄な力」が入っていない状態で器械を持たなくてはいけません。

繊細なモノをつまもうとする時の手

こんな感じで壊れそうなパーツを摘まもうとする時

必ず 指先を使う ことになりますよね??

つまり、繊細な作業の場合
指先を使うことは、生まれてから ず〜っと 無意識にやっている事なのです。

でも、器械を持つときには 何故か
「器械を指先で持つ」という事をしなくなる人が多いのです。

繊細な縫合は
繊細な作業をするときの「手の形」で器械を持つことで
可能となります。

例えば

カード2枚をお互いに立てかけて 立たせるような事をするときの
手のポジションを見てみましょう。

トランプタワーを作るときの手の形

このように

柔らかくモノを持つために

  • 指は全体的に緩やかにカーブを描き
  • 指先でモノを持ち
  • 手のひらには空間が出来ている

というのが最適解だと思います。
更に、この写真では手関節に近い部分を接地させることで
震えがカードに伝わることを制御しています。

このような条件を満たしつつ
縫合器械を持つには
どのような持ち方が理想的と言えるのでしょうか?

所長オススメ 持針器の持ち方(へガール型持針器の場合)

基本的に器械に触れているのは指先のみ
手のひらの部分に空間を作るように持つことで指に自然なカーブが生まれる
リングは2点以上で支えて安定させる
カウンターの関係になる力を加えることで安定させる
リングに指をかけない場合も基本的に同じ・・・

重要な事は、すべて指先で器械に触れるということと

できる限り弱い力で器械を支える

という事です。

コレを実現するために
「カウンター」の関係になる力をかけるようにして器械を支えるのですが
このことについてはまた回を改めて、じっくりと解説していきます。

それではまた!

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