【BUYSS labo 01 / Episode 016】
所長
今回は前回約束した、真皮縫合の糸結びについてですね！
そうです。
いくら真皮縫合の運針ができていても、糸結びがちゃんとできていないと
真皮縫合の目的を達成できず、真皮縫合のメリットを活かせません。
真皮縫合の糸結びのやり方には色々ありますが
色んな方法を試して見た結果、その理論を説明する事ができ
所長としても最も理にかなっていると思う方法を解説します。
所長がよく言う
「諸説あるけどバイスラボ的にオススメする方法」ってヤツですね！
真皮縫合と全層一層縫合の結び目の違い
当然と言えば当然ですが
全層一層縫合では糸の結び目は表面にでています。
一方で
真皮縫合の場合、
結び目は創の深層にあります。
表面にある結び目の場合は、適当に引っ張っても結べてしまいますが・・・
深層にある結び目では
糸を引く方向で創縁の寄り方が大きく変わってしまいます。
創に垂直な方向に糸結びをやると
・糸で創を開く方向に力がかかる
・結び目が持ち上がることでループが緩み 創が寄らない
という理由で
どんなにきれいな運針を行っても
理想的な真皮縫合の形にはなりません。
キズに対して平行に糸を引くと
創に沿って糸が動くため
糸と創が干渉する事がなくなり創を寄せることができます。
ただし・・・
真皮縫合で本当に必要な事は
ループ（糸の輪）を最小にすることです
ループを最小にするための『結び目送り』
真皮縫合では結び目が下になるので
できる限りキズと糸が干渉しないように
糸結びをする際には
キズの縫っていない側で糸を処理する必要があります
ループに対して広く開いている方で結び目を作った上で
その結び目をループの下側に送り込んで行く操作が必要になります。
ただ・・・
その方法を文章で表すには・・・
ちょっと無理です！
と言うわけで
ここからは解説動画で。
解説動画
もし
今までこんなこと意識したことなかった！って人は
この方法をやってみるだけで、創の寄り方が大きく変わると思いますよ！！
これやっても寄らなかったら・・・
運針がダメって事ですよね？？
当然ｗ
コメント
このサイトで真皮縫合をよく理解することができました。ありがとうございます。
真皮縫合の糸の送り方の動画に出てくる乳頭がついている縫合練習用の人口皮膚はどこで購入できるのでしょうか。
返信が遅くなってすみません。動画に出てくる乳頭がついたモノは人工物では無く無菌処理された豚皮です。現在は一般にはほぼ入手困難です。。。