【出血回避のカギ】手術が超絶安全になるハサミの持ち方|セミナー動画で感覚を身につける

器械の持ち方

【BUYSS labo 01 / episode 011】

所長
所長

手術が上手い人の術野は『赤くない』ものです。

これは、無駄な出血をさせないからなのですが、上手い人たちは

やばいものを切りそうになったときに『寸止め』する感覚を身につけています。

たぴぞう
たぴぞう

あ〜

『やべっ!』って思ったときには血が出ちゃってるんですよね〜

所長
所長

『寸止め』出来るかどうかのカギは

感じられるかとブレーキをかけられるか です。

力はブレーキのきき具合でコントロールすべし

前回の内容手術は○○の暴走をいかにコントロールするかがカギであるでも話したように
屈筋群の方が優位になっています。

この状態で繊細なコントロールをするには
いかにブレーキの制動性を向上させるか? が重要になってきます。

屈筋の力の入れ具合だけで +1 の力の差をコントロールする
・・・例えば +7 と +8 の差をコントロールする
のと
屈筋は一定にして マイナス方向の力の強弱で +1 の力の差をコントロールする
・・・例えば +5 のものに対して ー4 と ー3 の差で +1 の差を作る
のでは、どちらが鋭敏にコントロール出来るでしょうか??

前者は惰性で進む可能性があるので、意図したところで止まる事が出来ません。
一方
後者は絶えずブレーキを甘踏みしている状態なので、ブレーキを利かせやすいです。

これ以上近付けない2頭

イメージとしては、リードでつながれた犬が
リードで引っ張られた瞬間『ギュ〜ン』って止まるイメージでしょうか。

つまり

絶えずブレーキを利かせておいて
徐々にブレーキを解放していく

というのが一番『いつでも止められる』状態だと言うことです。

そう、前回の内容

『伸筋腱ブレーキ』です!

やっぱり、行き着くところは
母指 IP 関節 90° 屈曲位
なんですよ。

把持面の感覚は指尖部と一致させるべし

さんざん『器械の示指化』と言ってきましたが
リングに指尖部を置くことで
実は器械の把持面についても
対立する母指と中環指で摘まんでいるのと同じ感覚に出来ます。

結果的に
剪刀で切る際も

刃と刃の間に挟まれているモノが何かを感じつつ

やばいモノだったら切れる前に寸止めする

ということの実現のためにも

母指 IP 関節 90° 屈曲位 と ゼロベクトル理論
な訳です。

参考
これを意識するだけで手術が超絶上手くなる【ゼロベクトル理論】
【器械の示指化】を動画で学ぼう|ゼロベクトル理論

動画解説

この内容は、公式LINEで配信し始めた時の
NPセミナーダイジェスト③ で詳しくお話しています。

途中、ハサミで切るモノの感触を味わうために実際切ってもらいますので
質感の違う紙を数種類(コピー用紙、画用紙、新聞紙など)と
ハサミを用意して見ていただくと理解が深まると思います。

たぴぞう
たぴぞう

所長

結局、ゼロベクトル理論と母指IP 90° ですね・・・

所長
所長

そう

だから、違和感が無くなるまで ハサミを持ちながら歩くつもりで

絶えずこのポジションを練習しましょう。

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